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「辻祭(つじまつり)」とは、旧暦七月二十四日の地蔵盆のころ、町筋や村の辻(交差点や道ばた)に祀られている辻地蔵や道祖神を供養し祝う祭礼のことです。特に関西地方を中心に親しまれ、辻ごとに佇むお地蔵様の祠を提灯や紅白の幕、色鮮やかな前垂れで飾り付け、子どもたちがお参りをしてお菓子をもらったり数珠回しをしたりします。夕暮れとともに街角に温かな灯りがともり、普段の生活空間が幻想的かつ賑やかな祈りの場へと変わる、初秋の情情緒あふれる季語です。
辻祭は、壮大な大祭とは異なり、日々の暮らしに密着したささやかで温かい信仰の行事です。そのため、辻を照らす提灯の明かり、新調された赤い前垂れ、集まる子どもたちの無邪気な笑い声など、親しみやすい情景を切り取るのが効果的です。また、夏の賑やかさが去り、涼風が吹き抜ける秋の宵という季節感を意識することで、祭りの温もりと季節の移ろいがもたらす微かな哀愁とを美しく響き合わせることができます。
・提灯(ちょうちん)、灯(ひ)、赤前垂(あかまえだれ) ・路地(ろじ)、辻(つじ)、町角(まちかど)、夕暮(ゆうぐれ) ・子等の声(こらのこえ)、菓子(かし)、数珠(じゅず) ・秋風(あきかぜ)、宵闇(よいやみ)、人影(ひとかげ)
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