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「点突(てんつき)」は、海水魚の「カワハギ(皮剥)」を指す秋の季語です。主に関西や瀬戸内海沿岸(特に愛媛県松山地方など)で古くから親しまれている呼び名です。頭部に一本突き出た硬く鋭い背鰭の棘が天を突いているように見えることから「天突」、あるいは銛(ヤス)で突いて捕らえる漁法から「点突」の字が当てられたと伝えられています。カワハギは秋から初冬にかけて肝(肝臓)が大きく肥え、身も締まって格別の美味となるため、秋の味覚を象徴する魚として俳句にも詠まれてきました。
点突は、ひょうきんな扁平の体、おちょぼ口、ぎょろりとした愛嬌のある目、ピンと立った角のような背鰭など、特徴的な外見を持っています。その独特な姿かたちやユーモラスな動きを写生するのが基本のコツです。また、硬い皮を剥いで調理する台所の様子や、生簀(いけす)の中の静けさ、煮付けにして味わう秋の夕餉のぬくもりなど、庶民的な生活感や晩秋の侘しさと響き合わせると味わい深い句になります。
・調理・台所:「煮る」「俎(まないた)」「生簀」「小鍋」「薄造り」 ・魚の描写:「角(つの)」「口」「目」「鰭(ひれ)」 ・秋の時候・情景:「秋の暮」「秋風」「夕潮」「夜寒」「瀬戸内」
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