捨て団扇

捨て団扇

すてうちわ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「捨て団扇(すてうちわ)」は、秋風が立ち涼しくなるにつれて、夏のあいだ毎日手放せなかった団扇が用済みとなり、部屋の隅や縁側に放置されたり、捨てられたりしている様子を表す秋の季語です。 猛暑の中では命の綱のように愛用されていたものが、季節の移り変わりとともにあっさりと忘れ去られてしまう儚さや、世の無常、秋特有の物悲しさを象徴しています。実際にゴミとして捨てられた団扇だけでなく、片付け忘れられて埃をかぶっているような団扇も含みます。

この季語で詠むコツ

夏場の「活躍」と秋の「冷遇」という落差を意識すると、季語の持つ哀愁がより際立ちます。団扇そのものを感傷的に説明するのではなく、「縁側の隅」「畳の目」「吹き込む秋風」など、団扇が置かれている周囲の静けさや秋の気配を描写することで、季節の推移を鮮やかに表現するのがポイントです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・場所・家具:縁側、畳の隅、板敷、机の下、寺の庭 ・季節感の言葉:秋風、埃、夕暮、冷やか、影、日差し ・動詞:転がる、忘れらる、褪せる、拾ひ上ぐ

捨て団扇」の俳句例 (3件)

捨団扇風の行衛を尋ねけり
斯波園女【現代語訳】秋風が吹いて捨て置かれた団扇を眺めながら、夏を吹き払った涼しい風がどこへ去っていくのかと思いを馳せることだ。 【鑑賞】役目を終えた団扇を通して、吹く風の質の変化と季節の移ろいを感じ取った情感豊かな名句です。
捨団扇ころがり出つる野風かな
小林一茶【現代語訳】放り出されていた捨て団扇が、吹き抜ける野の秋風に吹かれてコロコロと転がり出てきたことよ。 【鑑賞】風を起こす道具であった団扇が、今や秋の野風に無力に転がされている滑稽さと哀愁を一茶らしい軽妙な視点で捉えています。
捨て団扇片づけかねてゐたりけり
高浜虚子【現代語訳】用済みになった団扇を、まだどこか夏の名残惜しさがあって片付けられないまま置いていることだ。 【鑑賞】日常生活のさりげない一コマから、去りゆく季節への名残惜しさと人間の心理を素直に詠み込んだ平明で奥深い一句です。

みんなの「捨て団扇」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「捨て団扇」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語