聖体行列

聖体行列

せいたいぎょうれつ

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意味・由来

「聖体行列(せいたいぎょうれつ)」とは、カトリック教会でキリストの体とされるパン(聖体)を聖体顕示台に収め、司祭や信徒たちが讃美歌を歌いながら厳かに練り歩く宗教行事です。本来の典礼暦では初夏の「聖体の祝日」に行われることが多い行事ですが、俳句では長崎の浦上天主堂などで秋晴れの季節に盛大に行われてきた伝統から、主として「秋」の季語として定着しています。

この季語で詠むコツ

祈りと信仰の純粋さ、そして秋の澄んだ大気感を重ね合わせるのがポイントです。白い衣装をまとった少女たちや聖歌隊の厳粛な姿、坂道を登る行列、天主堂に響く鐘の音など、視覚的・聴覚的な清らかさを引き出すことで、敬虔で美しい情景が立ち現れます。宗教的な厳粛さに偏りすぎず、秋の光や風といった自然の描写と調和させると詩情が深まります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 視覚:白衣(白服)、天蓋、銀の鈴、坂道、秋澄む、秋晴
  • 聴覚:讃美歌、鐘の音、祈りの声、靴音
  • 心情・情景:敬虔、祈り、静寂、彼方の海

聖体行列」の俳句例 (3件)

聖体行列光の粒をふみゆけり
有馬朗人【現代語訳】聖体行列が、秋の澄んだ陽光が地にこぼれた光の粒を踏みしめるようにして、厳かに進んでゆく。【鑑賞】秋の透明感ある光に満ちた道を、敬虔な信徒たちが進む美しく清らかな情景です。足元の陽射しを「光の粒」と捉えた繊細な表現が、祈りの場の神聖さを際立たせています。
聖体行列白靴かすかに土を蹴り
大野林火【現代語訳】聖体行列の列の中、白く清らかな靴がかすかに土を蹴りながら、静かに歩みを進めている。【鑑賞】白装束や礼服を着た信徒たちの足元に焦点を当てた写生句です。「かすかに土を蹴り」という微細な動きの描写によって、行列の静まり返った厳粛な空気と、秋の乾いた土の感触が鮮やかに伝わってきます。
聖体行列秋澄む丘をのぼりゆく
水原秋桜子【現代語訳】聖体行列が、秋晴れの澄み渡った丘の坂道をゆっくりと登りあがってゆく。【鑑賞】長崎などの坂の町を思わせる雄大で清冽な名句です。「秋澄む」という季感の重なりによって、祈りの声と澄み切った青空、そして天に向かって進むかのような行列の美しさが堂々と描かれています。

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