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「鮭場(さけば)」とは、秋に産卵のために海から川へと遡上してくる鮭を捕獲するために設けられた漁場、またはその作業場のことです。主に北海道や東北、北陸などの寒冷地の河川に見られ、川を柵や網で遮る仕掛け(簗・ウライ)の周辺や、獲れた鮭の水揚げ・処理を行う小屋などを含めて指します。冷たい水しぶきの中で命がけで川を遡る鮭と、それを受け止める人々の活気や厳しさが入り混じる、晩秋の北国ならではの風情を持つ季語です。
「鮭場」を詠む際は、場所が持つ独特の空気感・臨場感を捉えるのがポイントです。川の激しい水音、立ち込める水煙や川霧、水揚げ作業の威勢のいい掛け声、あるいは夕暮れの作業小屋に灯る明かりなど、視覚や聴覚、触覚(寒さ)を刺激する具体物を配すると生き生きとした句になります。北国の厳しい自然と、そこに生きる人々のたくましさや生活のぬくもりを対比させるのも効果的です。
・水や自然の情景:川音、水煙、川霧、濁流、夕日、月影、初霜 ・作業や生活の情景:かがり火、電燈、長靴、投網、掛け声、番小屋 ・感覚を表す言葉:冷たし、昏る(くる)、轟く、しぶく、あたたか
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