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「蒲の絮(がまのわた)」は、川辺や沼地に生える「蒲(がま)」の円筒形の穂が、秋が深まるにつれて熟して破れ、中から綿(絮)のような白い毛を持った種子が風に舞って飛び散る様子を指す秋の季語です。因幡の白うさぎの神話で、傷ついたうさぎが身を包んで治療したことでも知られる蒲の穂ですが、秋の終わりにそれが一気にほぐれて無数の綿毛となり、風に乗ってキラキラと光りながら空中を漂う光景は、どこか幻想的で、行く秋の寂しさを漂わせます。
蒲の絮がほぐれていく瞬間の「変化」や、風に乗ってどこまでも飛んでいく「動感」、また手で触れると一瞬で崩れてしまう「脆さ」に着目するのがコツです。ただ「飛んでいる」という描写にとどまらず、光の当たり方や、風の冷たさ、水辺の背景などを取り入れることで、晩秋の冷涼な空気感を表現することができます。
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