送火

送火

おくりび

別の表記・呼び名:送り火(おくりび)

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意味・由来

「送火(おくりび)」は、お盆の最終日(主に旧暦7月16日、新暦では8月16日頃)の夕方に、迎えていた先祖の精霊(しょうりょう)をお見送りするために焚く火のことです。門口や庭先で麻幹(おがら)などを燃やして見送る家庭の火のほか、京都の「五山送り火」のように山肌で焚かれる大規模な伝統行事も含まれます。秋の初めの季語であり、賑やかだったお盆が終わり、日常と静寂、そして本格的な秋へと向かう寂寥感が漂う情趣深い季語です。

この季語で詠むコツ

送火を詠む際は、「火そのものの様子」だけでなく、「火が消えたあとの静けさ」や「暗闇の深さ」、「見送る人の心の動き」に焦点を当てると深みが出ます。赤々と燃える炎と、それが灰になっていく時間経過を描くことで、名残惜しさや哀愁を表現できます。迎え火の期待感とは対照的に、去りゆく魂との別れや、季節が秋へと移ろう切なさを意識して言葉を選びましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 時間の推移・自然:「夜風」「闇」「星合」「川音」「煙」「名残」
  • 動作・状態:「消えゆく」「見送る」「静まりぬ」「立ちつくす」「灰となる」
  • 心情:「さびし」「名残惜し」「安けし」

「送火」の俳句例 (4件)

送火の煙見上る子どもかな
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
送火の何とはなしに灰たまる
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
烏帽子着て送火たくや白拍子
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
烏帽子着て送り火たくや白拍子
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「送火」の詠み

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