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「柚醬(ゆびしお)」とは、色づいた柚子の皮や果汁を刻んだりすりおろしたりし、味噌や酒、味醂、砂糖などを加えてじっくりと練り上げた調味味噌のことです。古くは塩漬けにした柚子の発酵調味料を指すこともありました。柚子が黄色く実り始める晩秋に作られる伝統的な保存食であり、豊かな香りと味噌のコク、ほのかな甘みや酸味が特徴です。秋の収穫の恵みを冬に向けて蓄える、昔ながらの知恵が詰まった季語です。
柚醬を詠む際は、調理の手仕事や食卓の情景に焦点を当てると実感がこもりやすくなります。小鍋でコトコトと練り上げる作業、台所に立ち込める柚子と味噌の芳醇な香り、すり鉢や木べらなどの素朴な道具を合わせることで、五感に響く句になります。また、新米や蒸した秋の根菜に添える夕餉の温もりを描くのも効果的です。視覚だけでなく、立ちのぼる湯気や立ち込める香りを意識して詠んでみましょう。
・調理の道具や仕草:小鍋、木べら、すり鉢、小壺、練り上ぐ、立ちのぼる ・秋の食材や味覚:新米、里芋、焼き魚、素朴 ・暮らしの情景:夕餉、台所、母の手、灯火
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