夏山

夏山

なつやま

別の表記・呼び名:夏の山(なつのやま)

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意味・由来

「夏山(なつやま)」は、草木が生い茂り、深い緑に覆われた夏の山のことです。春の芽吹きを終えた木々が濃密な青葉を広げ、山全体が強い生命力と圧倒的な迫力をたたえます。青空に立ち上る雲や照りつける日差しを浴びて、堂々とそびえる姿は夏の景観を代表するものです。古くから旅人や登山者を惹きつけるとともに、信仰の対象や畏怖を抱かせる対象としても親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

夏山を詠む際は、「緑が濃い」「大きい」といった見た目の印象をそのまま言葉にするのではなく、五感や光と影の対比を活用するのがコツです。例えば、遠くから眺める夏山の雄大さと湧き立つ入道雲の対比を描く、あるいは山の中に身を置き、冷たい谷川の水音や肌を撫でる涼しい風、濃い木陰の暗さなどを切り取ると、臨場感あふれる句になります。動的な要素を取り合わせることで、どっしりとした山の静けさがより引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・雲、白雲、嶺(みね) ・水音、滝、渓流 ・木漏れ日、深き影 ・風、岩肌、青嵐(あおあらし)

「夏山」の俳句例 (3件)

夏山や谺にあくる下駄の音
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
夏山や二階なりける杣の宿
夏山や吊橋かけて飛騨に入る

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