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「厄詣(やくもうで)」とは、厄年にあたる人々が神社や寺院へ参詣し、厄除けや無病息災を祈願することを指す冬の季語です。厄落とし、厄祓(やくばらい)とも呼ばれます。古くから、体調や環境の変化が起きやすい人生の節目に災厄を避けるため、年の初めや節分の前後に社寺を訪れる風習が定着しました。冬の澄み切った冷気の中で、祈りを捧げる人々の真剣な面持ちや、神仏の厳かな気配が感じられる季語です。
厄年という人生の節目を迎えた本人の不安や決意、あるいは家族の無事を願うあたたかな眼差しを描くことが大切です。神社仏閣の境内にある線香の煙、焚火の温もり、冷たく張り詰めた冬の空気などを五感で捉えると、句に臨場感と深みが生まれます。単に参拝したという報告にならず、祈る人の心の揺れや背中に漂う気配をすくい取るように言葉を選んでみましょう。
・境内の情景:石段、香煙(こうえん)、焚火、手水(ちょうず)、護符、絵馬 ・冬の風物:寒風、木枯(こがらし)、白息、冬晴、日射し ・心の描写:襟正す、祈る、歩み、背(せな)、節目