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「夏衣(なつごろも・なつぎぬ)」は、夏に着る衣服全般を指す季語です。古くは旧暦四月一日の更衣(ころもがえ)ののち、袷(あわせ)から単衣(ひとえ)や薄物へと装いを改めたことに由来します。麻や絽(ろ)、紗(しゃ)といった風通しのよい素材で仕立てられ、肌に触れる爽快感や、見た目の涼やかさを象徴する言葉として古今多くの歌や句に詠まれてきました。
単に「夏服を着た」という報告にとどまらず、風が袖を通り抜ける涼感や、素材特有の肌ざわり、布地の透け感などを具体的に描写するのがコツです。麻のしゃりっとした張りや、洗いたての清潔な香り、光に透ける白さなど、五感を活かして詠むと詩情が立ちのぼります。また、装いが軽くなることで生まれる、心や足取りの軽やかさを捉えるのもおすすめです。
・風(かぜ)、木陰(こかげ)、縁側(えんがわ)、畳(たたみ) ・白(しろ)、藍(あい)、薄墨(うすずみ)、透かす(すかす) ・麻(あさ)、洗う(あらう)、翻る(ひるがえる)、結ぶ(むすぶ)