毛虫焼く
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意味・由来

「毛虫焼く」とは、初夏から夏にかけて庭木や果樹などに大量発生した毛虫を、棒の先に巻き付けたボロ布や新聞紙の火、バーナーなどを使って焼き払う駆除作業を指す夏の季語です。毛虫は青葉を激しく食い荒らし、触れると皮膚炎を起こす恐れもあるため、古くから行われてきた生活の知恵でした。パチパチと毛虫がはぜる音、立ち上る独特の煙や焦げた臭いなど、五感を強く刺激する生々しさと激しさを伴う季語です。

この季語で詠むコツ

単に害虫を退治したという事実だけでなく、炎の勢いや煙の匂い、竿を伸ばす身体の動きといった具体的な描写を盛り込むと、臨場感がぐっと増します。また、樹木を守るためとはいえ、生きた虫を焼き殺す行為に潜む残酷さや、人間のかすかな後ろめたさ、作業が終わった後の静まり返った青葉の様子など、心理的な明暗をすくい取ることで深みのある一句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚や動きを表す言葉(竹竿、炎、煙、青葉、木漏れ日、夕暮) ・音や臭気を表す言葉(はぜる音、焦げたる匂ひ、風の音) ・日常の作業を物語る言葉(庭先、長靴、箒、夕餉)

「毛虫焼く」の俳句例 (1件)

毛虫焼く人の見ゆるや庭の奥

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