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木槿(むくげ)はアオイ科の落葉低木で、秋の初めから白や薄紅色の涼やかな花を咲かせます。朝に咲いて夕方にはしぼんでしまう「一日花」として知られ、中国の故事「槿花一日の栄」のように人の世の無常さや儚さの象徴としても古くから親しまれてきました。古名は「あさがお」とも呼ばれていましたが、現在では清楚で力強い秋の庭木や生垣の花として親しまれています。
一日で落ちてしまう儚さを持っていますが、木槿は次々と新しい花を咲かせる逞しさも兼ね備えています。そのため、ただ寂しさを詠むだけでなく、朝の澄んだ光の中に咲く凛とした姿や、生垣として人々の暮らしに寄り添う温かみを捉えると生き生きとした句になります。松尾芭蕉の「道のべの木槿は馬に食はれけり」のように、日常のふとした光景や旅情と結びつけるのも効果的です。
・生垣(いけがき)、辻(つじ)、道のべ ・白、薄紅、朝の露 ・通学路、古畳、瓦屋根
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