山梔子の実
autumn 地理

山梔子の実

くちなしのみ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「山梔子の実(くちなしのみ)」は、秋から初冬にかけて赤橙色に熟すクチナシの果実を指す三秋の季語です。初夏に甘く濃厚な香りの白い花を咲かせた後、秋になると先端に王冠のような尖った萼(がく)を残したユニークな形の実を結びます。熟しても実が裂開しない(口を開けない)ことから「口無し」の名がついたとも言われており、古くから栗きんとんやたくあんを黄色く染める天然染料や、消炎・鎮静の生薬「山梔子(さんしし)」として重宝されてきました。落ち着いた秋の景色の中で、鮮やかな朱黄色が目を引きます。

この季語で詠むコツ

山梔子の実は、その「独特の尖ったフォルム」と「鮮やかな色合い」が大きな特徴です。つんつんと上を向いて尖る実の形状に着目したり、深まる秋の寒さの中でますます赤みを帯びていく色彩の変化を捉えたりすると、生き生きとした句になります。また、「口無し」という語感から漂う静けさや沈黙、秘密といった情緒的な背景をさりげなく重ねて詠むのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・形状・色彩を表す言葉(尖る、つんつんと、朱、黄、色づく、照る) ・季節の深まりを表す言葉(冷まじ、秋深し、時雨、夕日、小春) ・生活感のある言葉(染料、厨、薬袋、庭先、垣根)

山梔子の実」の俳句例 (3件)

梔子の実のくれなゐに乾びけり
日野草城【現代語訳】梔子の実は鮮やかな紅色を残したまま、すっかり乾ききっている。 【鑑賞】冬が近づくにつれて水分を失い、ぎゅっと凝縮された果実の紅色に着目した句です。「乾びけり(かわびけり)」という乾いた質感と、「くれなゐ」という艶やかな色彩の取り合わせが、秋の枯淡と成熟の美を際立たせています。
水洟や梔子の実も尖りそめ
芥川龍之介【現代語訳】寒さで鼻水が出てくる季節となり、梔子の実も先端を尖らせて色づき始めている。 【鑑賞】晩秋の冷気によって思わず鼻水が出たという日常の実感と、庭に見える梔子の実の尖った形状をテンポよく取り合わせています。「水洟」の寒々しさと「尖りそめ」という実の質感の対比が、秋の深まりを鋭敏に捉えている名句です。
梔子の実のつんつんと尖りけり
星野立子【現代語訳】梔子の実が、あちこちでつんつんと上を向いて尖っていることだなあ。 【鑑賞】「つんつんと」という軽やかなオノマトペによって、クチナシの実の独特な萼片の尖り具合を生き生きと写生しています。技巧に走らず、対象を素直に観察してその愛らしさと生命力を引き出す、立子ならではの明るく澄んだ視線が光る一句です。

みんなの「山梔子の実」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「山梔子の実」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語