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意味・由来\n「小鳥来る」は、秋の深まりとともにシベリアなどの北国から日本へ渡ってくる渡り鳥たちを歓迎する、三秋(秋全体)の代表的な季語です。対象となるのはヒワ、ツグミ、ジョウビタキなどの小さな鳥たちで、それまで静かだった庭や山林が一気ににぎやかになります。古来より日本人は、これらの愛らしい訪問者たちに季節の移り変わりを感じ、喜びをもって迎えてきました。\n\n### この季語で詠むコツ\n小鳥そのものの姿を克明に描写するのも良いですが、それ以上に「小鳥がやってきたことで変化する周囲の空気や光」に目を向けるのがコツです。小鳥が枝に止まった瞬間のしなり、かすかな羽音、障子に映る影など、間接的な表現を使うことで、秋の澄んだ空気感や静寂をより際立たせることができます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・「障子」「窓」「軒」などの住まいに関する言葉\n・「こぼれ日」「梢の光」「薄曇り」などの光を表現する言葉\n・「木の実」「柿」「庭」などの小鳥が好みそうな自然の要素\n・「静か」「かすか」「届く」などの静的な動きを想起させる言葉

小鳥来る」の俳句例 (3件)

小鳥来る音や障子のうす曇り
松瀬青々【現代語訳】障子が薄曇りの柔らかな光を帯びて静まっている部屋に、小鳥たちがやってきて、かすかな羽音やさえずりが聞こえてくることだ。【鑑賞】静かな秋の一日、障子に映る淡い光の中で、渡ってきた小鳥の気配を耳で繊細に捉えた一句です。視覚と聴覚が見事に調和しています。
小鳥来る梢のひかり定まりて
飯田龍太【現代語訳】秋の渡り鳥たちが飛来し、彼らが止まった木の梢の光が、まるで焦点を結んだように美しく定まったことだ。【鑑賞】小鳥の到来によって、それまで揺らいでいた梢の木漏れ日やきらめきが、ぴたっと決まった瞬間を鮮やかに切り取っています。自然界の美しい秩序を感じさせる名作です。
小鳥来ると見れば日のさす障子かな
久保田万太郎【現代語訳】小鳥がやってきた気配を感じてふと目をやると、障子にぽっと秋の明るい陽が差し込んでいることだ。【鑑賞】日常の何気ない生活空間を背景に、小鳥の到来がもたらす明るさと温かさを、障子に差し込む光によって象徴的に表現しています。万太郎らしい、情緒豊かな温かみのある一句です。

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