霧時雨

霧時雨

きりしぐれ

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意味・由来

「霧時雨(きりしぐれ)」とは、まるで深い霧のように細かく煙るように降る時雨のこと、あるいは立ち込めた濃霧が時雨のように木々の葉先や衣服をしっとりと濡らす現象を指す季語です。晩秋の山間や森などでよく見られ、通り雨の「時雨」の冷たさと「霧」の幻想的な白さが溶け合い、秋の深まりと静寂、侘びしさを強く感じさせます。

この季語で詠むコツ

霧時雨は、激しい雨ではなく「触れるとしっとりと冷たい」「周囲が白く煙って見通せない」という微妙なニュアンスを持っています。そのため、視覚的なぼやけ感や、肌に触れる微かな湿り気、音のない静けさを意識して詠むのがポイントです。山道や古寺、渓谷などを舞台にすると、旅情や自然の幽玄さが際立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・場所:峠、古寺、渓谷、石段、山門、茶屋 ・物・情景:濡れ落ち葉、苔、傘、合羽、枝先の雫 ・感覚・心情:静寂、ひそやか、冷気、暮れ色、旅路

「霧時雨」の俳句例 (1件)

霧時雨富士を見ぬ日ぞ面白き
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「霧時雨」の詠み

霧時雨

バスの速度で

鷺がゆく

霧時雨

ヒールの音の

とほざかる

瞬ける

信号のなか

霧時雨

居酒屋の

名は独航船

霧時雨

枯れ顔の

シワに染み入る

霧時雨

霧時雨

漁り火消ゆる

朝の海

拭き上げし

窓まだ白し

霧時雨

霧時雨

草花揺るる

石畳

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