風薫る

風薫る

かぜかおる

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意味・由来

「風薫る」は初夏、新緑の木々を吹き抜けてくる清々しい風を指す季語です。漢語の「薫風」を和語にしたもので、古くは平安の和歌などで花の香りを運ぶ風を意味していましたが、時代とともに初夏の青葉や若葉の瑞々しい香りを運ぶ風を表すようになりました。五月の澄み渡る青空のもと、木々の緑を揺らしながら吹き渡る心地よい風を五感で捉えた、初夏を代表する明るく爽快な言葉です。

この季語で詠むコツ

風そのものは目に見えないため、「爽やかだ」「気持ちいい」と感情を直接書くのではなく、風の存在を感じさせる具体的なモノを取り合わせるのが上達の近道です。例えば、風に翻る衣類、揺れる木々の葉、水面のさざ波、走る乗り物などを描くことで、風の涼やかさや勢いが鮮やかに立ち上がります。明るく前向きな景だけでなく、静かな日常のひとこまに風を吹き込ませる意識を持つと、余韻のある句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・自転車、窓辺、駅のホーム、広場(風が通り抜ける人工物や日常の空間) ・白シャツ、髪、指先、ベビーカー(風の動きや感触を伝えるもの) ・入江、湖畔、石段、渡り廊下(初夏の光や開放感を引き立てる場所)

「風薫る」の俳句例 (1件)

夏草や君わけ行けば風薫る
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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