枯野
俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「枯野(かれの)」とは、草木がすっかり枯れ果てて茶褐色に覆われた冬の野原を指します。青々と茂っていた生命の営みが静まり返り、荒涼とした静寂が広がる冬の代表的な季語です。松尾芭蕉の辞世の句として知られる「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」(原典『枯尾華』では「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」)の通り、古くから旅情や人生の無常、孤独感を象徴する情景として多くの俳人に愛されてきました。単に荒れ果てた風景というだけでなく、澄んだ冷気や広大な空間の美しさを包み込む奥深さがあります。

この季語で詠むコツ

枯野はどこまでも広がる大きな景観であるため、ただ「枯野が寂しい」と詠むだけでは輪郭がぼやけてしまいます。広大な枯野の中に存在する「小さな一点」に注目するのが詠むコツです。例えば、遠くに見える一羽の鳥、傾く夕日、一本の道、あるいは自分の足音や風の冷たさといった具体的な事物を取り合わせることで、枯野の広さや寒さがぐっと際立ちます。寂寥感だけでなく、冬晴れの明るい光と組み合わせるなど、乾いた清潔感を描くのも魅力的なアプローチです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・光や空の描写(夕日、落日、茜雲、薄日、青空、遠山) ・風や音の描写(風の音、乾いた響き、足音、遠汽笛) ・具体的な事物(一本道、轍、道標、石ころ、野鳥) ・動作や心情(歩みをとめる、振り返る、見失う、佇む)

「枯野」の俳句例 (5件)

三日月を相手にあるく枯野哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
旅に病んで夢は枯野をかけめぐる
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
水音に暫し沿ひゆく枯野かな
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
秋ちらほら野菊にのこる枯野哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
空色の水飛び/\の枯野かな
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「枯野」の詠み

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

みんなの新着句

毬栗の

すいちよく落下

泣き羅漢

行く秋や

残葉まばらに

空高し

読書いま

栞とせむと

銀杏散る

行く秋に

野菊のそつと

佇めり

色褪せし

沈黙残る

行く秋や

行く秋や

雑木林へ

日照雨して

関連する「冬」の季語

新年の季語も見てみませんか

新年の季語一覧

「枯野」について深く学ぶ(関連記事)