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「鷲(わし)」はタカ科の大型猛禽類の総称で、冬の季語です。オオワシやオジロワシなどが北の地域から越冬のために渡ってくることや、厳しい冬の寒空を雄大に舞う姿から冬の季語と定められました。同じ猛禽類の「鷹(たか)」も冬の季語ですが、鷹が俊敏さや鋭さを象徴するのに対し、鷲はさらに体が大きく、圧倒的な重厚感や王者の風格、そして孤高の存在感を漂わせています。
鷲の持つスケールの大きさと、冬の厳しく澄んだ自然を響き合わせることがポイントです。青く凍てつく空、雪をかぶった山々、荒涼とした海岸や断崖などを背景に配すると、その力強さが際立ちます。飛翔する大きな翼の羽ばたきだけでなく、枯れ木や岩頭にじっと佇む鋭い眼光など、静と動のどちらかに焦点を絞って描写すると、引き締まった格調高い句になります。
・自然・風景:雪嶺(せつれい)、断崖、氷海、北風、寒空、冬木 ・鷲の描写:巨翼、鉤爪(かぎづめ)、孤影、眼光、旋回 ・状態・心情:鎮もる、孤高、巌(いわお)、厳然