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「雪餅(ゆきもち)」とは、降り積もった清らかな雪を手で丸めて、本物の餅に見立てて遊ぶ冬の季語です。子供たちが雪を丸めてままごと遊びをする愛らしい情景を指すだけでなく、古くは風流人が降雪を喜び、盆や器の上に丸めた雪を載せて客に見せたり、もてなす真似をして楽しんだりした雅な冬の遊びでもありました。雪の冷たさと餅の持つふっくらとした温かみのイメージが重なり合い、厳しい寒さの中に微笑ましさや優雅さを感じさせる季語です。
「雪」と「餅」という対照的な質感や温度感を活かすことが大切です。ただ雪の冷たさを強調するのではなく、子供の無邪気な手の赤さや、室内に持ち込まれた雪餅が少しずつ解けていく風情、あるいは漆器などに盛られた色彩の対比を描くと情景が鮮やかに立ち上がります。生活感のある室内と外の雪景色を取り合わせることで、冬の暮らしの温もりを表現するのもおすすめです。
・器や道具:漆盆、朱塗り、重箱、笹の葉、膳 ・身体や感覚:赤き手、掌、ひんやり、やはらか、かじかむ ・情景や動作:火鉢、障子、日差し、もてなす、並べる