俳句びとは、季語から一句を詠んで共有できる無料の俳句SNSです。気になる季語を選んで、一句詠んでみましょう。
正岡子規や高浜虚子などの名句(出典つき)とともに、1月を代表する季語を紹介します。
はつひので
不盡赤し筑波を見れは初日の出
意味・由来 「初日の出」とは、新しい年の最初の日、すなわち元日の朝に昇る太陽のことです。古来、日本では元日の日の出とともに年神様が山々や海を越えて訪れると信じられており、一年の無病息災や幸運を祈る神聖な風習として受け継がれてきました。ただの夜明けとは異なり、厳かな希望と新しい命の息吹を感じさせる、新
はつもうで
やう/\に三の鳥居や初詣
意味・由来 「初詣(はつもうで)」とは、新しい年を迎えて初めて神社や寺院に参詣し、一年の平穏無事や家内安全、諸願成就などを祈る年中行事です。かつては「恵方参り(えほうまいり)」と呼び、その年の吉方を司る神仏のいる社寺に参る習慣がありましたが、時代とともに地元の氏神や有名な大寺社に参拝する形へと変わっ
がんじつ
うつかりと元日の朝の長寢哉
意味・由来 元日は一年の最初の日である一月一日を指す新年の季語です。単に暦の上の最初の日というだけでなく、新しい年を迎えた厳かな喜びや、天地の気が改まるような清々しい気分が込められています。古来より特別な日として大切にされ、身も心も引き締まる独特の空気が漂う日です。 この季語で詠むコツ 元日は言葉そ
かどまつ
高砂の松の二タ子が門の松
意味・由来 「門松(かどまつ)」は、新年に家に福をもたらす年神様をお迎えするための目印として、家の門口に立てる松の飾りです。松は真冬でも緑を失わないことから、古くから長寿や繁栄、強い生命力の象徴とされてきました。平安時代に始まり、室町時代以降には節のある竹も添えられるようになり、現在の形へと定着しま
まつのうち
ほろび行くものの姿や松の内
意味・由来 松の内とは、正月に年神様をお迎えするために門松などの松飾りを立てておく期間のことです。一般に関東などでは元日から七日(人日の節句)まで、関西などでは十五日(小正月)までを指すことが多いとされています。神様をお迎えして共に過ごす神聖な時間であるとともに、町にも家にも新年の晴れやかな祝賀の空
わかみず
若水や瓶の底なる去年の水
意味・由来 「若水(わかみず)」とは、元日の早朝に初めて汲む水のことで、新年の季語です。「初水(はつみず)」や「福水(ふくみず)」とも呼ばれます。古くから、この水には邪気を払い若返りをもたらす特別な力があると信じられており、神仏にお供えしたり、お雑煮を炊いたり、家族で飲むお茶を淹れたりするのに使われ
はまや
風寒し破魔矢を胸に抱へくる
意味・由来 「破魔矢(はまや)」は、新年の季語です。正月に神社や寺院へ初詣に訪れた際、厄除けや開運の縁起物として授与される飾り矢のことを指します。その起源は古く、平安時代の正月に行われていた、弓矢で的を射てその年の吉凶を占う神事に由来すると言われています。「魔を破り、災いを退ける」という意味が込めら
ししまい
獅子舞や戯絵ふせたる机辺まで
意味・由来 獅子舞は、獅子頭を被り、胴体となる布をまとって舞い踊る伝統的な民俗芸能であり、新年を言祝ぐ代表的な季語です。古代中国から日本へ伝来したとされ、悪霊退散や五穀豊穣、無病息災を祈る神事として全国各地に定着しました。正月の門付けとして家々や街頭を巡り、人の頭を噛んで厄を祓う風習が今も広く親しま
ふくじゅそう
福寿草遺産といふは蔵書のみ
意味・由来 福寿草は、新春の訪れを祝う代表的な花であり、新年の季語です。キンポウゲ科の多年草で、早春のまだ雪が残る頃から黄金色の可憐な花を咲かせます。その名に「福(幸福)」と「寿(長寿)」のめでたい文字を持つことから、古くから縁起の良い草花として親しまれ、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう
かんのいり
月雪の愚に鍼立てん寒の入
意味・由来 「寒の入(かんのいり)」とは、二十四節気の「小寒(しょうかん)」に入る日のことです。例年一月五日ごろにあたります。この日から立春の前日(節分)までの約三十日間を「寒(かん)」あるいは「寒中」「寒の内」と呼び、一年の中で最も寒さが厳しくなる期間とされています。暦の上で本格的な寒さの幕開けを
はるをまつ
時ものを解決するや春を待つ
意味・由来 「春を待つ」は、厳寒の冬にあって、やがて訪れる春の暖かさや明るさを心待ちにする心情を表す冬の季語です。寒さが最も厳しい時期だからこそ、人々の心には希望としての「春」への憧れが強く湧き上がります。単に寒さに耐え忍ぶだけでなく、日ごとに少しずつ伸びていく昼の時間や、わずかな光の強まりの中に春
すいせん
初雪や水仙の葉のたわむ程
意味・由来 水仙は、寒さが本格的になる初冬から早春にかけて、凛とした美しい花を咲かせる冬を代表する植物の季語です。原産は地中海沿岸ですが、日本には古い時代に中国を経由して渡来しました。中国の古典において「水にある仙人」を意味する「水仙」と呼ばれていたことが名前の由来で、水辺を好み、汚れのない気品に満