避暑の宿

避暑の宿

ひしょのやど

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意味・由来

「避暑の宿(ひしょのやど)」は、都会の厳しい暑さを逃れて涼を求めるため、標高の高い高原や山あいの保養地などに滞在する宿泊所や旅館、山荘を指す夏の季語です。近代以降、鉄道などの交通網が発達し、軽井沢や箱根といった避暑地で長期滞在を楽しむ文化が広まる中で定着しました。単に涼しい場所に泊まるというだけでなく、日常の喧騒や猛暑から離れ、ゆったりとした静寂の中で心身を休める優雅な時間の流れや旅情を含んでいます。

この季語で詠むコツ

「涼しい」と直接述べてしまうと句が平淡になりやすいため、宿の周りの自然や室内の落ち着いた雰囲気を具体的に描写するのが効果的です。高原を吹き抜ける風の音、宿の庭に咲く山野草、木造の廊下の冷たさ、読書にふける時間の静けさなど、五感で捉えた細部を取り合わせることで、高原ならではの爽やかさや旅の安らぎが自然と伝わります。また、日常から解き放たれた旅人の心情をさりげなく重ねるのもよいでしょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・高原の風(こうげんのかぜ) ・木漏れ日(こもれび) ・読書(どくしょ) ・硝子戸(がらすど) ・白いリネン(しろいりねん) ・せせらぎ

「避暑の宿」の俳句例 (2件)

蠅叩われを待ちをる避暑の宿
高浜虚子『七百五十句』(青空文庫)
胡桃の実見えて寝ころぶ避暑の宿
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「避暑の宿」の詠み

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