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「試の茶(こころみのちゃ)」とは、その年に摘まれたばかりの新茶を、品質や香り、味の出来栄えを確かめるために初めて点てて味わうこと、またそのお茶そのものを指す初夏の季語です。「新茶」や「茶摘」の季節に、茶人や茶農家だけでなく、手に入れた人々が今年の自然の恵みへ感謝と期待を込めて一服をいただく風流な習慣から生まれました。摘みたての新茶ならではの青々とした芳香と、わずかな渋みを含んだ清らかな味わいを愛でる趣深い言葉です。
新茶のフレッシュな香気や鮮やかな緑の色合いなど、五感を働かせた描写を意識すると生き生きとした句になります。「試みる」という言葉通り、今年の出来を確かめる瞬間の静かな緊張感や、ひと口含んだときの感動をすくい取ることが大切です。また、湯を注ぐ手の動きや茶筅の音、茶室に差し込む初夏の光など、その場の空気感や飲む人の仕草と取り合わせることで、味わいに一層の深みが生まれます。
・情景・自然(夏の言葉):薫風、青葉、夏浅し、若葉風、緑陰 ・動作・状態(無季の言葉):白磁、茶筅、急須、鉄瓶、湯気、一服、静寂、甘み、青さ
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