初蝶

初蝶

はつちょう

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意味・由来

「初蝶(はつちょう)」とは、その年の春に初めて見かける蝶のことです。「初蝶来(はつちょうきたる)」とも詠まれます。まだ寒さが残る早春から仲春にかけて、どこからともなくひらひらと舞い出る姿に、人々は本格的な春の訪れを実感してきました。黄色いキタテハや白いモンシロチョウなどが陽だまりを頼りなげに、しかし懸命に飛ぶ姿を見つけたときの、ふっと心がほどけるような喜びや驚きが込められた季語です。

この季語で詠むコツ

単に蝶を描写するのではなく、「今年初めて巡り合えた」という一瞬の感動や出会いの瑞々しさを表現するのが一番のコツです。まだ冷たさの残る風や、淡い春の日差しといった周囲の空気感を添えると、初蝶の儚さや生命力が際立ちます。また、どこで見かけたのか(路地裏、畑、駅のホームなど)という生活の場を具体的に示すと、日常のなかに春が飛び込んできた鮮やかな情景が立ち上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

初蝶の繊細な羽ばたきや光を際立たせる、春の情景や無季の言葉とよく合います。 ・陽だまり、日差し、光、風 ・石垣、土手、路地、窓辺、靴先 ・ふと、まばゆき、頼りなき、ゆらりと

「初蝶」の俳句例 (1件)

初蝶を見し束の間のかなしさよ
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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