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「柳の鬘(やなぎのかずら)」とは、春に芽吹いた青柳のしなやかな枝を丸く編んで、冠のように頭にかぶる髪飾りのことです。「柳冠(りゅうかん)」とも呼ばれます。古代中国において、春の日に柳の枝を輪にして頭にのせ、邪気を祓い無病息災を願った風習に由来します。また、旅立つ人の無事を祈って柳を手向ける習慣とも結びつき、平安時代の日本でも春の宴や野遊びの風流な遊戯として貴族たちに親しまれました。みずみずしい若葉の生命感と、典雅な春の遊び心が宿る季語です。
古典的な雅さを漂わせる季語ですが、古風な情景ばかりでなく、現代の野遊びで子どもたちが草冠を編んで楽しむような、無邪気で晴れやかな場面に生かすこともできます。柳の枝の柔らかさや、頭にのせたときの軽やかさ、萌え出たばかりの葉の香りをとらえると実感がこもります。春の水辺の明るい光や、のどかな風の動きを取り合わせることで、春の喜びに満ちた一句に仕立ててみましょう。
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