花野

花野

はなの

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「花野(はなの)」とは、秋の草花が一面に咲き乱れている野原を指す季語です。俳句で単に「花」といえば春の桜を指しますが、「花野」となると秋の季語になります。萩や尾花(ススキ)、女郎花(おみなえし)、撫子(なでしこ)といった「秋の七草」をはじめ、野菊や釣鐘草などの多様な草花が、風に吹かれてそよぐ情景を表します。春の花畑のような鮮烈な華やかさとは異なり、どこか澄んだ静けさや、やがて枯れゆく季節の移ろい、ほのかな寂寥感を内包しているのが特徴です。

この季語で詠むコツ

個々の草花の名前をあれこれ並べるのではなく、「花野」という大きな広がり全体を一つのキャンバスとして捉えるのがポイントです。秋の澄んだ陽ざしや渡る風の気配、あるいはそこに身を置く自分自身の身体感覚(歩く足裏の感覚、衣の擦れる音、風を全身に受ける感覚など)に焦点を当てると臨場感が生まれます。また、広大な花野の中に佇む小さな人物や遠くの山並みを取り合わせることで、景に奥行きを持たせることができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 動詞・動作:「迷ふ」「分け入る」「佇つ」「行く」「見失ふ」
  • 自然・天候:「夕風」「秋光(しゅうこう)」「薄日」「夕日」「茜空」「風の道」
  • 情景・人:「小道」「帽子」「旅人」「影」「遠山」

花野」の俳句例 (3件)

花野ゆく我を遠目にみつるらし
高浜虚子【現代語訳】広大な花野の中を歩いていく私を、遠くから誰かが見つめているようだ。【鑑賞】広々とした花野を歩く作者が、ふと誰かの視線を感じた瞬間の句です。広大な自然の静寂と、そこにポツンと歩く作者の姿が客観的に描かれており、秋の花野の広がりと孤独感が鮮やかに浮かび上がります。
花野来て足うらの熱ほぐれゆく
中村汀女【現代語訳】秋の草花が咲き乱れる野原にたどり着き、長く歩いて熱を持っていた足の裏が、やわらかな土や草の感触に心地よくほぐれていく。【鑑賞】歩き疲れた足裏の感覚という極めて身体的で素直な実感を詠んでいます。可憐な花野の風景と、足裏から伝わる大地の優しさが心地よい安らぎをもたらしてくれる秀句です。
花野にて風の行衛を教へらる
松本たかし【現代語訳】花野に立っていると、草花が次々と波打つように揺れて、目に見えない風がどこへ吹き去っていくのかを教えてもらったようだ。【鑑賞】風そのものは目に見えませんが、秋の草花が揺れることによって風の通り道が可視化されます。自然への深い親和と、風と花が織りなす繊細な動きを美しく捉えた一句です。

みんなの「花野」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「花野」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語