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「藁打石(わらうちいし)」とは、収穫した稲藁で縄や草履、米俵などを編む際、藁を叩いて柔らかくするために下に敷く平らで滑らかな石のことです。秋の稲刈りが終わった後の農家の土間や庭先で使われ、この石の上に藁を置いて木槌や横槌で丹念に叩きます。長年使われ続けた藁打石は、無数の打撃によって表面が磨かれ、独特の艶と味わいを持ちます。実りの秋の充実感とともに、冬の生活に向けた実直な手仕事の情景を象徴する季語です。
石そのものの質感や、作業に伴う音・匂いなどの五感に訴えかける描写を意識すると句が生き生きとします。叩く木槌の乾いた音、立ち上る新しい藁の香り、使い込まれて滑らかになった石の冷たさや日差しを吸った温もりなどを捉えてみましょう。また、農家の土間の薄暗がりや、静かに暮れゆく秋の夕暮れなど、静けさや時間の流れと組み合わせることで、農村の暮らしが持つ素朴な温もりや郷愁を深く表現することができます。
・道具や身体:木槌、横槌、土間、座辺、掌、打つ音 ・石の様子:すべらか、平ら、鈍き艶、日向、重み ・秋の季語や情景:新藁、秋深し、秋の日、夕影、夜なべ
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あなたが最初の1句を詠んでみませんか?行く秋に
野菊のそつと
佇めり
色褪せし
沈黙残る
行く秋や
行く秋や
雑木林へ
日照雨して
行く秋や
漁の手袋
冷ゆるなり
山染めて
紅葉衣を
まといけり
寛政の
庚申塔の
時雨れゆく