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「卯の花(うのはな)」は、アジサイ科の落葉低木であるウツギ(空木)の花のことです。旧暦四月を「卯月(うづき)」と呼ぶのは、この花が咲く季節であることに由来するとも言われています。初夏の山野や庭先、垣根などに、純白の可憐な小花がこぼれんばかりに群がり咲きます。『万葉集』の時代からホトトギスとともに初夏を象徴する風物詩として親しまれ、その白さはしばしば雪や波しぶきにも例えられてきました。
卯の花の大きな魅力は、その混じりけのない「白さ」と、風に揺れる軽やかな風情にあります。昼間の眩しい光の中で眩しく輝く姿はもちろん、夕暮れ時の薄明かりや夜の月影の中で、白く浮かび上がる情景(卯の花明かり)を捉えると、より叙情的な一句になります。咲きこぼれる花房の量感や、幹が空洞であるウツギの素朴な佇まい、初夏の爽やかな風との触れ合いを五感で描写してみましょう。
・垣根、山道、渓流、木漏れ日(花が咲く場所や自然の景観) ・夕暮、白波(白さを際立たせる光や色の対比) ・風、水音、ほととぎす(初夏の爽やかさを演出する自然の要素)