卯の花

卯の花

うのはな

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意味・由来

「卯の花(うのはな)」は、アジサイ科の落葉低木であるウツギ(空木)の花のことです。旧暦四月を「卯月(うづき)」と呼ぶのは、この花が咲く季節であることに由来するとも言われています。初夏の山野や庭先、垣根などに、純白の可憐な小花がこぼれんばかりに群がり咲きます。『万葉集』の時代からホトトギスとともに初夏を象徴する風物詩として親しまれ、その白さはしばしば雪や波しぶきにも例えられてきました。

この季語で詠むコツ

卯の花の大きな魅力は、その混じりけのない「白さ」と、風に揺れる軽やかな風情にあります。昼間の眩しい光の中で眩しく輝く姿はもちろん、夕暮れ時の薄明かりや夜の月影の中で、白く浮かび上がる情景(卯の花明かり)を捉えると、より叙情的な一句になります。咲きこぼれる花房の量感や、幹が空洞であるウツギの素朴な佇まい、初夏の爽やかな風との触れ合いを五感で描写してみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・垣根、山道、渓流、木漏れ日(花が咲く場所や自然の景観) ・夕暮、白波(白さを際立たせる光や色の対比) ・風、水音、ほととぎす(初夏の爽やかさを演出する自然の要素)

「卯の花」の俳句例 (5件)

卯の花に雲のはなれし夜明哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
梅戀ひて卯の花拜む泪かな
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
卯の花にかくるゝ庵の夜明哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
卯の花も母なき宿ぞすさまじき
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
おしあふて又卯の花の咲きこぼれ
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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