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「木の暗茂(このくれしげ)」とは、夏の盛りに青葉が生い茂り、昼間であってもその下や奥が鬱蒼として薄暗くなっている様子を表す季語です。「木暗(このくれ)」は木陰の暗がりを指す古くからの和歌の言葉ですが、それに夏の旺盛な植物の勢いを表す「茂」が合わさることで、強い陽光を遮るほどの圧倒的な緑の深さと、濃密な陰影が強調されています。
外の眩しい夏空と、木陰に広がる静かな暗がりとの「光と影の対比」を意識することが最も大切なコツです。ただ「暗い」と述べるのではなく、その薄暗さの中に何が見えるか、あるいは何が聞こえるかを具体的に描きましょう。たとえば、暗がりの中に佇む石仏や鳥居、かすかに漏れてくる蝉時雨や風の音などを取り合わせると、涼気や神秘的な静寂が読み手に鮮やかに伝わります。
・石段、鳥居、古社、木漏れ日(季節を問わない無季の言葉) ・清水、滴、風、木霊(季節を問わない無季の言葉) ・蝉の声、青空、強日、白日(同じ夏を表す言葉)