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「つめなが鶺鴒(ツメナガセキレイ)」は、セキレイ科に分類される渡り鳥です。名のとおり後ろ指の爪が長くて直線的であることが特徴で、この長い爪のおかげで草の上を上手に歩き回ることができます。春と秋の渡りの時期に日本を中継地として通過する旅鳥、あるいは北海道など一部地域で繁殖する夏鳥として知られ、俳句では主に秋の渡りの頃に姿を見せることから秋の季語とされています。ハクセキレイなどに比べて胸から腹にかけての鮮やかな黄色が目を引き、尾を上下に小刻みに振る姿が愛らしい小鳥です。
つめなが鶺鴒を詠む際は、その特有の色彩である「黄色」や、軽やかに草の上を渡り歩く俊敏な動きに着目するのがコツです。一般的なセキレイよりも草原や水田、湿地を好むため、色づき始めた草原や稲架(はざ)の立つ田の風景と調和します。渡り鳥としての「旅」の哀愁や、秋晴の澄んだ空と黄色の羽の対比、ふっと草の波に隠れる一瞬の動静を捉えると、季語の個性が際立つ生き生きとした句になります。
・色彩の言葉:黄色、浅黄、草紅葉、秋晴、黄落 ・場所・環境:刈田、畦道、湿原、枯野、水辺、稲穂 ・動態の言葉:尾を振る、歩み、草を蹴る、飛び立つ、渡る
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