体育の日

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意味・由来

「体育の日」は、1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックの開会式(10月10日)を記念し、1966年に国民の祝日として制定された秋の季語です(※2020年より「スポーツの日」に改称されましたが、俳句では長年親しまれた「体育の日」も広く使われます)。「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨とし、10月の爽やかな秋晴れのもと、各地で運動会やスポーツイベントが開催されます。

この季語で詠むコツ

単に競技の様子を実況するだけでなく、秋晴れの抜けるような青空、心地よい秋風、グラウンドの砂煙や歓声といった「五感に触れる情景」を意識しましょう。また、全力で走る子どもの姿、久しぶりに体を動かす大人の心地よい疲労感、靴紐を結び直す瞬間など、具体的なワンシーンを切り取ると生き生きとした句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 天候・自然:秋晴(あきばれ)、青空、秋風、白雲、日ざし
  • 動作・身体:走る、跳ぶ、声援、汗、靴紐、膝小僧、深呼吸
  • 場・事物:グラウンド、芝生、白線、笛の音、運動靴、万国旗

体育の日」の俳句例 (3件)

体育の日青空に雲置き忘れ
稲畑汀子【現代語訳】体育の日の今日、見上げるほど広がる澄み渡った青空に、ぽつんと一つだけ雲が置き忘れられたように浮かんでいる。 【鑑賞】どこまでも晴れ渡る秋晴れの空の広大さを「雲を置き忘れた」と擬人化して軽やかに表現した一句です。体育の日の爽快な空気感と祝日の明るい気分が見事に捉えられています。
体育の日ひかりの粒となりて走る
黛まどか【現代語訳】体育の日のまぶしい秋の日差しの中を、まるで光の粒そのものになったかのように疾走していく。 【鑑賞】走る人物の躍動感と、秋の澄んだ光の美しさを重ね合わせたみずみずしい句です。走る人の汗や笑顔が日差しにきらめくような輝かしい瞬間を鮮明に描き出しています。
体育の日海へ伸びゆく白線かな
森田峠【現代語訳】体育の日のグラウンドに引かれた石灰の白いラインが、まるでそのまま海に向かってまっすぐ伸びていくようだ。 【鑑賞】海に近い運動場の情景を詠んだ句。コースを示す白線が遠くの海へと続くような広がりのある視線が心地よく、秋の澄んだ視界と開放感を巧みに表現しています。

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