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森田峠

もりたとうげ

作風・特徴

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代表句 (6件)

黒豆を打つや颪のなかにして
季語: 黒豆おろし (autumn)
【現代語訳】収穫した黒豆を叩いて実を取り出す作業を、冷たい風が吹き下ろす激しい颪の真っ只中で行っていることだ。\n【鑑賞】丹波の厳しい晩秋の気候の中で、黙々と「豆打ち」の作業に励む農家の姿を写実的に描いています。身に凍みる颪の冷たさと、それに負けずに手を動かす人間の力強さが、一句から立ち上ってきます。
河原鳳仙花咲き継ぎて水いよいよ澄む
季語: 河原鳳仙花 (autumn)
【現代語訳】河原鳳仙花が次々と咲き続けていくうちに、秋が深まり、川の水はますます澄み渡っていく。【鑑賞】季節の移ろいと水の透明度の変化を、花の開花と重ね合わせて詠んだ美しい句です。紫色の花と澄んだ水のコントラストが清涼感を呼び起こします。
経木流し終へたる水に夕日さす
季語: 経木流 (autumn)
【現代語訳】経木を流し終えたあとの川面に、静かに夕日が差し込んでいる。【鑑賞】儀式が終わったあとの川と夕日の情景を素直に写し取った句です。経木が流れ去り、人々の祈りが解き放たれたあとの水辺を夕日が赤く染める様子は、供養の達成感とともに、秋の訪れを感じさせる清らかな静寂を漂わせます。
桜島見ゆる限りの西郷忌
季語: 西郷忌 (autumn)
【現代語訳】桜島が見渡せる広大な土地のどこにいても、西郷隆盛を偲ぶ思いに満ちている。\n【鑑賞】「見ゆる限り」という大胆な把握によって、薩摩の広大な風景全体が西郷の遺徳に包まれているかのような臨場感を生み出しています。秋の澄んだ空気感も伝わります。
瑞饋祭京の奥処の晴つづき
季語: 瑞饋祭 (autumn)
【現代語訳】瑞饋祭が執り行われる中、京都の奥まった町並みには穏やかな秋晴れが続いている。 【鑑賞】北野天満宮のある京都の北野・西陣界隈を「京の奥処」と表現し、清々しい秋晴れのもとで練り歩く祭りの情景を落ち着いた筆致で描いています。古都の秋の澄んだ空気感が美しく漂います。
体育の日海へ伸びゆく白線かな
季語: 体育の日 (autumn)
【現代語訳】体育の日のグラウンドに引かれた石灰の白いラインが、まるでそのまま海に向かってまっすぐ伸びていくようだ。 【鑑賞】海に近い運動場の情景を詠んだ句。コースを示す白線が遠くの海へと続くような広がりのある視線が心地よく、秋の澄んだ視界と開放感を巧みに表現しています。