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稲畑汀子

いなはたていこ

作風・特徴

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代表句 (2件)

草の穂に風のゆくへを見てをりぬ
季語: 草の穂 (autumn)
【現代語訳】草の穂が揺れる様子を見つめながら、吹き抜けていく風のゆくえをそっと追いかけている。【鑑賞】風そのものは目に見えませんが、草の穂が順番に波打つように揺れていくことで、風がどちらへ去っていくのかが分かります。作者の穏やかで繊細なまなざしが、秋の野の静寂を際立たせています。
蒲の絮ほぐれて風の生れけり
季語: 蒲の絮 (autumn)
【現代語訳】蒲の穂から絮がほぐれると同時に、そこに微かな風が生まれたかのようだ。【鑑賞】絮が解き放たれる瞬間のやわらかな動きを、風が生まれたという逆説的な表現で捉えています。生命力と軽やかさを感じさせる、近現代の美しい句です。