白菊

白菊

しらぎく

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意味・由来

白菊(しらぎく)は、秋に咲く白色の菊の花を指す季語です。菊は奈良時代から平安時代にかけて中国から渡来し、薬用や観賞用、延命長寿を象徴する花として重宝されてきました。数ある菊の色彩の中でも、白菊は「清廉」「高潔」「無垢」といった研ぎ澄まされた気品をたたえています。晩秋の冷え込みの中で咲き誇る白菊は、深まりゆく秋の静寂や哀愁、厳かな美しさを表現するのに欠かせない存在です。

この季語で詠むコツ

白菊の最大の魅力である「純白の色彩」と「凛とした佇まい」を際立たせることがポイントです。単に花の美しさを述べるだけでなく、秋の澄んだ光(月光や夕日)、影、冷気、露や霜などの要素と響き合わせると、白菊の持つ清浄さがより一層引き立ちます。また、白菊の潔さや静けさを、人の心情や研ぎ澄まされた空間描写に重ね合わせるのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 光・影:月光、薄日、夕影、障子、闇
  • 気象・自然:朝露、初霜、冷気、秋風、秋晴
  • 空間・情景:古寺、手水鉢、庭先、書斎、静けさ

「白菊」の俳句例 (2件)

白菊の花でこさばや濁り酒
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
白菊の目に立てゝ見る塵もなし
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「白菊」の詠み

白菊の

母に学びし

遠き日よ

白菊の

小鉢のかへす

そらのいろ

白菊や

赤き煉瓦の

異人館

白菊や

争い知らぬ

枕花

白菊の

しろいっしょくに

祈りけり

白菊の

横並びおり

安けらし

白菊や

うすやみにある

遠き墓所

白菊の

母の遺影や

遠き笑み

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