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「新麴(しんこうじ)」とは、その年の秋に収穫された新米を使って初めて造られた米麹のことです。秋が深まり新米が出回ると、酒蔵や味噌蔵、農家の台所では新酒や新味噌の仕込みが始まります。蒸した新米に麹菌を植え付け、藁苞(わらづと)や麹室(こうじむろ)の筵(むしろ)の中で保温・発酵させます。米の実りに感謝し、新しい年の醸造シーズンの幕開けを告げる、初々しく活力に満ちた生活の季語です。
新麴の魅力は、五感に訴えかける豊かな情景にあります。菌の発酵によって生まれる「ほのかな温もり(触覚)」、ふわりと漂う「甘酸っぱく芳ばしい香り(嗅覚)」、菌糸をまとって白く粉を吹いたような「米粒の美しさ(視覚)」などを具体的に捉えるのがコツです。また、薄暗い蔵や土間と、そこに差し込む秋の明るい陽射しとのコントラストを描くと、より一層新麴の清々しさが引き立ちます。
・視覚・空間を表す言葉(蔵、土間、筵、藁苞、木桶、薄明かり、一筋の陽) ・五感(触覚・嗅覚)を表す言葉(あたたか、微熱、息吹、甘き香、芳し) ・仕込みの手作業を表す言葉(揉む、包む、蒸す、広ぐ)
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