綅芒

綅芒

しますすき

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意味・由来

「綅芒(しますすき)」は、葉に白色や淡黄色の横縞(段斑)が入るススキの園芸品種です。葉の斑が矢羽の模様に見えることから「矢筈芒(やはずすすき)」、あるいは鷹の羽に似ていることから「鷹の羽芒(たかのはすすき)」とも呼ばれます。秋の七草として野山に自生する素朴なススキとは一味違い、涼やかで洗練された佇まいを持ち、古くから庭園や茶庭、生け花などに重宝されてきました。

この季語で詠むコツ

野性味あふれる一般的なススキが「風に靡く寂しさ」を連想させやすいのに対し、綅芒は「庭のしつらえ」「造形的な美しさ」「清潔感」を表現するのに適しています。規則的な縞模様が光を受けて浮かび上がる様子や、庭石・飛び石との調和、秋の陽射しの透明感などに着目して描写すると、端正で品のある句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・庭園・茶道関連:露地、手水鉢、茶席、飛び石、白砂 ・光・風の情景:木漏れ日、秋日、透きとほる、そよ風、庭日和 ・質感や色:斑(ふ)、涼やか、端正、緑白

綅芒」の俳句例 (3件)

鷹の羽の芒にあたる日影かな
野沢凡兆【現代語訳】鷹の羽のような美しい縞模様が入ったススキに、秋のやわらかな日射しがあたっていることだ。 【鑑賞】蕉門の実力者・凡兆による『猿蓑』所収の一句です。「鷹の羽の芒」は綅芒の別称。秋の日差しが葉の斑模様を鮮やかに照らし出す一瞬の静謐な美しさを、無駄のない言葉で素直に捉えています。
縞芒風の通ひの定まりて
稲畑汀子【現代語訳】縞芒が揺れる庭に、秋風の吹き抜ける道筋が定まったように吹いている。 【鑑賞】庭の縞芒が規則正しく風に揺れる様子から、秋が深まり風の通り道が決まってきた気配を感じ取っています。整然とした縞芒の姿と、整った秋風の動きが絶妙に響き合っている名句です。
縞芒風の姿をあらはせる
松本たかし【現代語訳】縞芒がさやさやと揺れ動くことで、目に見えないはずの風の姿がありありと現れている。 【鑑賞】本来は見えない「風」を、規則的な縞模様を持つススキの葉のしなりや揺らぎによって視覚化して見せた繊細な観察眼が光る一句です。

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