子規忌

子規忌

しきき

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意味・由来

「子規忌(しきき)」は、近代俳句・短歌の革新者である正岡子規の命日である9月19日を指す仲秋の季語です。子規は結核による長い闘病の末、1902年(明治35年)のこの日に34歳の若さで亡くなりました。絶筆となった三句(「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」など)に糸瓜(へちま)が詠まれていたことから「糸瓜忌(へちまき)」、また自らを「獺祭書屋主人」と号したことから「獺祭忌(だっさいき)」とも呼ばれます。日本の近代文学に革命を起こした子規を追慕し、その遺業や生き方に思いを馳せる季語です。

この季語で詠むコツ

単なる故人への追悼にとどまらず、子規の人間性や「写生」の精神に寄り添って詠むのがポイントです。子規が寝起きしていた「病牀六尺(びょうしょうろくしゃく)」の世界、写生に用いた絵具や筆、愛した草花(糸瓜、鶏頭、秋海棠など)を取り合わせることで、情景に具体性が生まれます。また、秋の澄んだ空や静かな雨、爽やかな風など、仲秋特有の自然の表情と重ね合わせることで、子規のみずみずしい文学精神を鮮やかに表現することができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 植物・自然:糸瓜(へちま)、鶏頭(けいとう)、柿、月、秋晴、秋霖
  • 道具・書斎:筆、墨、絵具、硝子障子、原稿用紙、硯
  • 場所・環境:根岸(子規庵の所在地)、病床、小庭、縁側

「子規忌」の俳句例 (3件)

有り合はすものにて祭る子規忌かな
高浜虚子『六百五十句』(青空文庫)
戸一枚明けて子規忌の出入り哉
子規忌へと無月の海をわたりけり
高浜虚子『七百五十句』(青空文庫)

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