鹿の声

鹿の声

しかのこえ

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意味・由来

「鹿の声(しかのこえ)」は秋の季語で、主に晩秋の繁殖期に雄鹿が雌鹿を求めて鳴く声を指します。その高く澄んだ、どこか哀愁を帯びた鳴き声は、古くから『万葉集』や『古今和歌集』などの和歌でも秋の寂しさを象徴するものとして深く愛されてきました。山深い静寂のなか、遠くから響いてくる甲高い声は、秋の深まりと人恋しさを強く印象づけます。

この季語で詠むコツ

「鹿の声」を詠む際は、声そのものの描写だけでなく、「その声が響く空間の静けさ」や「時間帯(夜半や明け方)」を描くことがポイントです。音が消えたあとの余韻や、声を聞いている自分自身の孤独感・旅情などを対比させると、詩情がぐっと深まります。また、視覚的な山の陰影や月の光などを添えることで、聴覚との鮮やかなコントラストを生み出すことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 時間・光:「夜半(よわ)」「月影」「星明かり」「有明」
  • 場所・自然:「深山(みやま)」「山田」「渓流」「紅葉」「霧」
  • 心情・状態:「寝覚め」「旅寝」「静寂」「遠く」

「鹿の声」の俳句例 (5件)

鹿の聲川一筋のあなたかな
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
みあかしをめぐりてなくや鹿の聲
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
爐にくべて紅葉を焚けば鹿の聲
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
鹿の聲月夜になれは細りけり
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
鹿の聲二ツにわれる嵐かな
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「鹿の声」の詠み

眉間より

ぬかれる如し

鹿の声

鹿の声

みそら近づけ

笹の路

叫ぶごと

鹿の声して

杜の暮る

まだ聞かぬ

鹿の声待つ

山深し

十字路の

どこかに消ゆる

鹿の声

鹿の声

ついぞ聞かずに

古希ならむ

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