七福神詣
newyear 行事

七福神詣

しちふくじんまいり

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意味・由来

「七福神詣(しちふくじんまいり)」は、新年の初頭に恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋尊の七柱の神仏を祀る寺社を巡り、一年の福徳や無病息災を祈願する正月の伝統行事です。室町時代に関西で始まり、江戸時代には庶民のレクリエーションを兼ねた新春の年中行事として全国に広まりました。現在でも各地に「七福神めぐり」のコースがあり、お正月の風物詩として深く親しまれています。

この季語で詠むコツ

おめでたい福徳を願う華やかな行事ですが、実際に寺社を「巡る」という行動に焦点を当てることがポイントです。すべての神仏を拝むために長い距離を歩くことから、新春の冷たい空気、道中で感じる日差しの暖かさ、あるいは歩き疲れた身体の感覚などを具体的に描写すると、ただおめでたいだけでなく生活感と親しみやすさのある句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 動作・状態を表す言葉:「歩む」「巡る」「憩う」「疲れ」「晴れ晴れ」
  • 正月の参拝にまつわる物:「御朱印(色紙)」「笹」「おみくじ」「甘酒」
  • 風景や自然:「冬日(ふゆび)」「坂道」「日溜まり」「青空」

七福神詣」の俳句例 (3件)

七福神詣でてあまた福をもつ
川端茅舎【現代語訳】七福神のすべての寺社をお参りし終えて、両手いっぱいに、そして心の中に、たくさんの福を授かって持ち帰るのだ。【鑑賞】お正月らしく、きわめて真っ直ぐで晴れやかな幸福感に満ちた一句です。「あまた福をもつ」という主観的な喜びの表現が、新春の澄んだ空気の中で輝くような明るさを放っています。
七福神めぐりて少し福溢れ
鈴木真砂女【現代語訳】七福神を順番に巡っているうちに、自分自身の心の中から、ほんの少し福が溢れ出してくるような幸せな心地がする。【鑑賞】「あまた」ではなく、あえて「少し福溢れ」としたところに、作者の控えめで謙虚な暮らしの姿勢が表れています。ちょっとした幸せに感謝する、温かで優しい人間味が感じられます。
七福神巡りて疲れおぼえけり
水原秋桜子【現代語訳】すべての七福神を参拝して巡り終えたころには、さすがに足腰に心地よい疲れを感じることであった。【鑑賞】めでたさだけでなく、実際に長い距離を歩き通した「疲れ」を率直に詠み込んだ作品です。この心地よい疲労感の背景には、巡拝をやり遂げたという新春ならではの充実感が漂っています。

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