政治始
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政治始

せいじはじめ

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意味・由来

「政治始(せいじはじめ)」は「政始(まつりごとはじめ)」とも呼ばれ、新年を迎え、官公庁や宮中、あるいは広く社会的な統治機関などがその年の最初の政務・公務を開始することを指す季語です。歴史的には、江戸幕府が正月四日に行っていた公式な政務始の行事に由来します。単なる個人的な「仕事始め」よりも、国家や社会の公的な動きが再始動するという、より厳かで公共的な響きを持った新年の季語です。

この季語で詠むコツ

「政治始」を俳句に詠み込む際は、新年独特の静謐さと、これから一年の社会が動いていくという「凛とした緊張感」や「重み」を意識することが大切です。単なる事務作業の様子を描写するだけでなく、周囲の張り詰めた空気感や、携わる人々の責任感、背筋が伸びるような決意などを切り取ると、この季語が持つ本質的な格調高さが引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・厳かさを表す言葉:硯、白紙、正装、門、宮城、松籟(しょうらい) ・決意や所作を表す言葉:改まる、踏む、畏る(かしこまる)、開く ・新春の気候:寒風、青空、凛烈、初陽

政治始」の俳句例 (3件)

政始千代の古道をふみ分けて
正岡子規【現代語訳】新年の政務が始まるにあたり、千代に続く伝統ある尊い道を、しっかりと踏み分けて進んでいくことだ。【鑑賞】新しい一年の始まりに、国を導く政治の重責と、先人から受け継いできた歴史への敬意が、「古道を踏み分ける」という格調高い表現で見事に表現されています。
硯洗ふて政始おそろしき
高浜虚子【現代語訳】硯をきれいに洗い清め、いよいよ新年の政務に臨もうとすると、その社会的責任の重さに身が引き締まり、畏怖の念すら覚えることだ。【鑑賞】単なる形式的な儀式としてではなく、自身の執務が人々に影響を与えるという「おそろしき」ほどの当事者意識が、硯を洗うという具体的な動作から生々しく伝わってきます。
政始松のひびきもあらたなり
飯田蛇笏【現代語訳】政務始の今日、周囲にそびえる松の木を揺らす風の音さえも、改まって新鮮に響くことだ。【鑑賞】凛とした新春の寒気の中、松の梢を吹く風の音が、新しく動き出す政治の厳粛さと静かに調和しています。聴覚を通して、新年を迎えた空間全体の緊張感と清々しさを描写した名作です。

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