初電話
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はつでんわ

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意味・由来\n「初電話(はつでんわ)」は、新年になって初めてかける、あるいは受ける電話のことを指す新年の季語です。現代では携帯電話やスマートフォン、SNSでの通話が主流となりましたが、かつて固定電話が主役だった時代には、新年の挨拶を遠方の家族や友人と交わす、特別な緊張感と喜びを伴うものでした。単なる連絡手段を超えて、新年の幕開けを告げる「声の交歓」という、温かく晴れやかな情緒を持っています。\n\n### この季語で詠むコツ\n電話の向こうから聞こえる「声」の調子や、相手の意外な反応に焦点を当てると、臨場感のある句になります。また、電話をかける前の少し改まった緊張感や、話し終えて受話器を置いた後の静けさなど、電話という行為の前後にある心の動きや空間の描写を取り入れると、より深い余韻が生まれます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 音や声に関する言葉(声、なまり、笑い声、遠く、近く、弾む)\n- 動作や感情に関する言葉(置く、切る、受ける、待つ、嬉し、受話器、画面)\n- 時間や空間に関する言葉(元日の朝、夜、静けさ、窓の外、雪)

初電話」の俳句例 (3件)

初電話切つて静けさ戻りけり
野村泊月【現代語訳】新年の初めての電話を切り終えると、部屋の中にまた元の静けさがすうっと戻ってきたことだ。【鑑賞】電話をかけている最中の賑やかで華やいだ時間と、受話器を置いた瞬間に訪れる静寂との対比が見事です。新年の静かな時間の中に、ほんの少しの寂しさと、心地よい満足感が漂う、余韻の美しい一句です。
初電話妻のなまりの戻りおり
川崎展宏【現代語訳】新年最初にかけた電話の向こうから、妻の話し言葉にわずかな郷里の訛りが戻っているのが聞こえることだ。【鑑賞】帰省先からの電話でしょうか。普段は標準語で話している妻が、新年の解放感や親しい人との会話によって、ふと懐かしい故郷の訛りを見せた瞬間を捉えています。声を通じて相手の素の表情や温もりが伝わってくる、微笑ましくも味わい深い名句です。
初電話して一日の始まれり
安住敦【現代語訳】新年の最初の電話を誰かにかけ終えたことで、ようやく私の新しい一日の営みが本格的に始まった。【鑑賞】新年の挨拶や大切な用件を済ませる「初電話」を終えて、心地よい緊張から解放され、日常が動き出す瞬間を詠んでいます。元日の朝の新鮮な空気感と、物事がきびきびと始まっていく気持ちよさが表現されています。

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