ささがに姫

ささがに姫

ささがにひめ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「ささがに姫」とは、古くから蜘蛛(くも)を指す雅語である「ささがに(細蟹・笹蟹)」に、親愛や優雅さを込めて「姫」を添えた風雅な秋の季語です。蜘蛛が細い糸を巧みに紡ぎ出して美しい網を張る姿を、機を織る乙女や、和歌で名高い衣通姫(そとおりひめ)の伝説になぞらえてこう呼びます。古来、蜘蛛が巣を張ったり身近に下りてきたりすることは「待ち人が訪れる吉兆」とされ、単なる虫としてではなく神秘的で可憐な存在として捉えられていました。秋の光の中で繊細な糸を張る女郎蜘蛛などの姿にぴったりの風情ある言葉です。

この季語で詠むコツ

「蜘蛛」とそのまま詠むと生々しさや不気味さが出やすい対象ですが、「ささがに姫」という雅称を用いることで、幻想的で雅びな世界観を一気に立ち上げることができます。朝露に輝く網の幾何学的な美しさや、秋風にゆらめく一本の銀の糸、静かな庭の片隅で時を待つ静寂さなど、繊細な視点で捉えるのが効果的です。クラシカルな響きを活かして、少し古風な仮名遣いや静謐な情景を描くと引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

朝露(あさつゆ)、白露(しらつゆ)、秋風(あきかぜ)、月光(げっこう)、銀(しろがね)、軒端(のきば)、糸(いと)、機(はた)など、光の反射や風の揺らぎ、静けさを感じさせる言葉と相性が抜群です。

ささがに姫」の俳句例 (3件)

ささがにの網うつくしき今朝の露
加賀千代女【現代語訳】蜘蛛が張った網に今朝の露が宿り、まるで宝石を散りばめたように美しいことよ。 【鑑賞】普段は見過ごしがちな蜘蛛の巣が、澄んだ秋の朝露をまとって見事な工芸品のように輝いている瞬間を素直に称えた一句です。「ささがに」という優美な響きが、蜘蛛の巣の繊細な美しさを際立たせています。
ささがにの糸吹き落す野分かな
炭太祇【現代語訳】蜘蛛が懸命に張った糸を、激しい秋の台風が一瞬にして吹きちぎり落としていくことだ。 【鑑賞】蜘蛛の細く優美な糸と、すべてをなぎ倒す「野分(秋の暴風)」の激しさとの鮮やかな対比が印象的な句です。繊細な営みが自然の猛威の前に儚く消えゆく秋の情景を、的確に切り取っています。
ささがにの命けふかも秋の風
飯田蛇笏【現代語訳】蜘蛛のはかない命も今日限りなのだろうか、身にしみる秋の風が吹き抜けていく。 【鑑賞】秋が深まるにつれ、蜘蛛の動きは鈍りやがて姿を消していきます。吹き抜ける冷涼な秋風の中に、小さき生き物の命の終焉と無常観を重ね合わせた、重厚で哀切に満ちた秀句です。

みんなの「ささがに姫」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「ささがに姫」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語