1709年 - 1771年

炭太祇

たんたいぎ

作風・特徴

庶民的感覚と平明な言葉の中に深い情趣を宿す素朴な句風。蕪村の絢爛さとは対照的で、生活感覚と哀愁が滲む人間的な温もりが特徴。

生涯・略歴

江戸中期の俳人。肥後国(現・熊本県)生まれ。京都に出て商人として生計を立てながら俳諧に親しみ、与謝蕪村と並んで中興期の京俳壇を代表する存在となった。庶民的な感覚と平明な言葉の中に深い情趣を宿す句風が特徴で、蕪村の絢爛さとは対照的な素朴な味わいがある。「鐘ひとつ 売れぬ日はなし 江戸の春」など生活感覚を詠んだ句が多く評価されている。

代表句 (4件)

家遠き 大竹原や 残る雪
長き日や 目のつかれたる 海の上
橋落ちて 人岸に在り 夏の月
飛ぶ蛍 あれと言はんも 独りかな