早苗束

早苗束

さなえたば

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意味・由来

「早苗束(さなえたば)」とは、田植えを行うために苗代から引き抜き、適当な量にまとめて藁などで括った苗の束のことです。夏の季語である「早苗」から派生した言葉で、田植えの準備が整った活気ある田園風景を象徴します。水が張られた田んぼに均等に配るため、畦から勢いよく投げ込まれたり、小舟に乗せて運ばれたりします。青々とした瑞々しい命の輝きと、これから始まる農作業への期待や人の手のぬくもりを感じさせる季語です。

この季語で詠むコツ

「早苗」という植物単体としてではなく、「束ねられている」という人の手が入った形状や、その動きに着目するのがポイントです。例えば、水面に投げ込まれて水しぶきを上げる瞬間や、泥水に浮かぶ鮮やかな緑のコントラスト、畦に積まれた姿などを具体的に描写すると情景が鮮やかに立ち上がります。視覚的な瑞々しさに加え、土や水の匂い、作業に携わる人々の掛け声など、五感を意識して詠むと生き生きとした句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・泥、水しぶき、水面、畦道 ・投ぐ(投げる)、受く(受け取る)、配る、浮かぶ ・五月晴(さつきばれ)、青空、日差し、風

「早苗束」の俳句例 (2件)

二つづゝ放り出しけり早苗束
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
早苗束膝に当てゝはくゝりけり
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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