索餅

索餅

さくべい

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意味・由来\n「索餅(さくべい)」とは、古代中国から伝わった唐菓子の一種で、小麦粉や米粉を練って細長い縄状により合わせた食品です。「麦縄(むぎなわ)」とも呼ばれ、現在の素麺(そうめん)の原型とされています。中国では七夕の夜に索餅を供えて無病息災を祈る風習があり、これが平安時代の日本にも伝わり、宮中の七夕の儀式に欠かせない行事食となりました。そのため、俳句では初秋(七夕)の季語として扱われます。\n\n### この季語で詠むコツ\n七夕の儀礼や伝統的な風情を詠み込むのが基本ですが、素朴な小麦の香りや、縄のように撚り合わされた独特の形状、素麺のルーツとしての歴史の長さに焦点を当てると味わい深くなります。現代では馴染みの薄い古風な食べ物だからこそ、古典的な七夕の厳かな夜の空気や、手向けられた祭壇の静けさといった空間の雰囲気を丁寧に描写することがポイントです。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・天体・儀礼に関する言葉:星祭、織女(たなばた)、牽牛、祭壇、手向け\n・形状・質感を表す言葉:撚る(よる)、縄、白し、長し、素朴\n・動作・情景に関する言葉:供ふ(そなう)、結ぶ、夜長、竹の葉

索餅」の俳句例 (3件)

索餅や竹の葉陰の星まつり
正岡子規【現代語訳】七夕の夜、笹竹の葉陰に索餅をお供えして、静かに星祭を行っていることだ。\n【鑑賞】七夕の飾り竹の陰に供えられた伝統的な索餅に焦点を当て、古式ゆかしい星祭の風情を素直に詠み上げた一句です。素朴な供物と揺れる笹竹の対比が、秋の初めの清涼な夜の静けさを引き立てています。
索餅を供へて星をまつりけり
高浜虚子【現代語訳】索餅を神仏や星へのお供え物として捧げ、七夕の星をお祭りしたのである。\n【鑑賞】古来の習わしに忠実に従い、索餅を供えて七夕の夜を迎える敬虔な心持ちが平明な言葉で詠まれています。無駄のない描写によって、伝統行事を大切にする厳かな空気が伝わってきます。
索餅の白きを垂れて星祭
阿波野青畝【現代語訳】白く撚り合わされた索餅を長く垂らしてお供えし、今宵の星祭を迎えている。\n【鑑賞】索餅の白さと縄のように垂れ下がる特徴的な形状を的確に捉えています。星の瞬く夜空の暗がりの中で、供えられた索餅の白さがくっきりと浮かび上がり、視覚的な美しさと神聖さを醸し出しています。

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