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「ぬかご汁」は、長芋や自然薯などの葉の付け根にできる小さな肉芽(むかご/ぬかご)を具にして仕立てた、秋の汁物(主に味噌汁やすまし汁)を指す季語です。「むかご」の俗称・方言的表現が「ぬかご」であり、俳句では音数の収まりの良さや素朴な響きから「ぬかご汁」として親しまれてきました。小粒ながらほっくりとした口当たりと野趣あふれる素朴な風味があり、山里の恵みや晩秋の家庭的な温もりを感じさせる風情豊かな季語です。
ぬかご汁を詠む際は、その「小ささ」「食感」「湯気や温もり」に着目するのがポイントです。箸先でするりと逃げる小さくて丸い粒の愛嬌や、口に含んだときのほくほくとした素朴な味わい、立ちのぼる湯気と秋の冷気のコントラストなどを具体的に描写すると、臨場感がぐっと増します。また、豪華なごちそうではなく、滋味深く慎ましい山の幸であるため、日常の静かな暮らしや家族団らん、あるいは侘び住まいの情景と響き合わせるのも効果的です。
・味覚・触覚・動作:「熱き」「啜る(すする)」「箸先」「ほろほろ」「煮立つ」 ・生活・情景:「山里」「暮色」「夜寒」「灯(ひ)」「古机」「土間」 ・気分・雰囲気:「滋味」「ぬくもり」「素朴」「静けさ」「慎ましさ」
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