濁り酒

濁り酒

にごりざけ

別の表記・呼び名:濁酒(にごりざけ)

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意味・由来

「濁り酒(にごりざけ)」は、新米が収穫される秋に、その年の米で仕込まれた新酒のうち、完全に漉(こ)さずに白く濁ったままの酒を指す秋の季語です。別名「濁酒(どぶろく)」「白酒(もろはく/しろき)」「諸白」などとも呼ばれます。古くから農村や山里で豊作への感謝を込めて神前にお供えし、人々が自ら酌み交わした素朴で力強いお酒です。澄んだ清酒とは異なり、米の甘みや微かな酸味、どっしりとした穀物の豊かな風味が残っているのが特徴で、実りの秋の喜びを象徴する季語となっています。

この季語で詠むコツ

濁り酒を詠む際は、その「白さ」や「とろりとした質感」、そして「素朴な温もり」を五感を使って表現するのがポイントです。洗練された都会的な宴席よりも、田舎の囲炉裏端や山小屋、飾らない夜更けのひとときといった鄙びたシチュエーションとよく調和します。また、新米の収穫期である秋の深まりや、肌寒さが増す夜気と対比させることで、身体を芯から温めてくれる酒の存在感を際立たせることができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚:障子、灯影、月、白、土間、素焼きの盃 ・触覚・味覚:とろり、ほの甘し、舌ざわり、あたたか、酔ひ心地 ・秋の風物・情景:新米、野山、夜寒、草の庵、山里、秋刀魚、木の実

「濁り酒」の俳句例 (1件)

白菊の花でこさばや濁り酒
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「濁り酒」の詠み

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