樟の実
autumn 植物

樟の実

くすのみ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「樟の実(くすのみ)」は、神社や公園、街路樹などに多く見られるクスノキ科の常緑高木「クスノキ(楠・樟)」が秋に実らせる果実のことです。初夏に咲いた小さく白黄色の花が結実し、秋が深まる10月から11月頃にかけて直径7〜8ミリほどの球形の実となり、緑色から艶やかな紫黒色へと熟します。大樹の梢に無数に実る様子や、熟して石畳や境内の敷石にぽつぽつと音を立てて落ちる様子は、秋の静けさと深まりを強く感じさせます。

この季語で詠むコツ

クスノキは神木としても親しまれる巨木が多く、まずはその「大樹の存在感」と、そこに実る「小さな実」との対比を意識すると効果的です。また、実が熟して地面や手水舎、石段などに落ちる「音」や、黒く染まる「色彩」、踏みつぶされたときに微かに立ちのぼる特有の芳香など、五感(視覚・聴覚・嗅覚)を刺激する描写を取り入れると、秋の風情が鮮やかに立ち上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 神社・仏閣に関する語(境内、鳥居、手水舎、敷石、狛犬、巫女)
  • 聴覚・動態に関する語(こぼるる、弾く、落つる音、風渡る)
  • 風景・時間に関する語(秋日和、石畳、木漏れ日、夕暮れ)

樟の実」の俳句例 (3件)

樟の実に夜々の明りや神の前
阿波野青畝【現代語訳】神前にそびえる大楠の実に、毎夜毎夜、灯火が静かに明かりを投げかけていることだ。【鑑賞】神社の境内に立つ大きな楠と、その梢に実る無数の樟の実。毎夜灯される神前の明かりがそれらを照らし出しています。神聖で厳かな秋の夜の静寂と、神木に対する敬虔な祈りが感じられる名句です。
樟の実のこぼれ落つるや日向石
川端茅舎【現代語訳】秋の暖かな日差しを受ける石の上に、熟した樟の実がぽろぽろとこぼれ落ちてくることだ。【鑑賞】穏やかな小春日和のような光が当たる庭石や敷石と、そこに音を立てて落ちてくる黒い樟の実。光と影、そして静寂の中に響くかすかな落下音が、秋の深まりゆく穏やかな時間を美しく切り取っています。
樟の実の落つる日晴れてゐたりけり
日野草城【現代語訳】樟の実がぽつぽつと落ちてくる今日もまた、空がからりと晴れ渡っているのだった。【鑑賞】澄み切った秋晴れの空の下、熟した樟の実が自然の摂理のままに落ちていく情景を淡々と詠んでいます。何気ない日常の好天と小さな実の落下の対比が、秋特有の澄明な空気感と心地よい寂寥感を際立たせています。

みんなの「樟の実」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「樟の実」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語