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「草の実(くさのみ)」は、秋の深まりとともに野原や道端のさまざまな雑草が結ぶ実や種子の総称です。オナモミやヌスビトハギ、イノコズチなどのいわゆる「ひっつき虫」をはじめ、風に吹かれて散る穂や、露に濡れる小さな粒など、あらゆる草の果実が含まれます。華やかな秋の花の季節が過ぎ、静かに次世代へ命を繋ごうとする自然の営みや、晩秋の枯淡な情趣を象徴する季語です。
「草の実」を詠む際は、視点をぐっと足元に引き下げ、触覚や微細な動きに着目するのがポイントです。衣服の裾や靴にくっつく感触、手で払う動作、あるいは風に揺れてサラサラとこぼれる微かな気配など、身体的な実感や日常の一コマを切り取ると生き生きとした句になります。また、過ぎ去る秋への哀愁や、命の巡りの愛おしさを託すのにも適しています。
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