草の実
autumn 植物

草の実

くさのみ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「草の実(くさのみ)」は、秋の深まりとともに野原や道端のさまざまな雑草が結ぶ実や種子の総称です。オナモミやヌスビトハギ、イノコズチなどのいわゆる「ひっつき虫」をはじめ、風に吹かれて散る穂や、露に濡れる小さな粒など、あらゆる草の果実が含まれます。華やかな秋の花の季節が過ぎ、静かに次世代へ命を繋ごうとする自然の営みや、晩秋の枯淡な情趣を象徴する季語です。

この季語で詠むコツ

「草の実」を詠む際は、視点をぐっと足元に引き下げ、触覚や微細な動きに着目するのがポイントです。衣服の裾や靴にくっつく感触、手で払う動作、あるいは風に揺れてサラサラとこぼれる微かな気配など、身体的な実感や日常の一コマを切り取ると生き生きとした句になります。また、過ぎ去る秋への哀愁や、命の巡りの愛おしさを託すのにも適しています。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 動作・触覚: 払ふ(はらう)、つく、零る(こぼる)、弾く(はじく)、すがる
  • 身の回りのもの: 裾(すそ)、靴(くつ)、袂(たもと)、指先、杖
  • 情景・時間: 夕日、朝露、野道、廃線、畦(あぜ)、風の音

草の実」の俳句例 (3件)

草の実のついてぬくもりありにけり
星野立子【現代語訳】衣服に草の実がくっついていて、そこにほのかな温もりが感じられたことだ。 【鑑賞】野歩きのあとにふと服に目をやると、草の実がついている。それをつまみ取った瞬間、秋の日差しや生きていた草の気配のような、ほんのりとした温もりを感じたという繊細な実感を捉えた名句です。
草の実に朝の光のありにけり
高浜虚子【現代語訳】名もなき草の実に、朝の清らかな光がしっかりと射し込んでいることだ。 【鑑賞】足元にある小さく地味な草の実にも、等しく朝の陽光が降り注いで輝いている情景を客観写生で詠んでいます。何気ない日常の自然に対する虚子の深い敬意と肯定感が伝わってきます。
草の実のこぼるる音のなかりけり
後藤夜半【現代語訳】熟した草の実が地面にこぼれ落ちたが、その音は全く聞こえない静けさであった。 【鑑賞】実がこぼれ落ちるかすかな動きを視覚で捉えつつ、「音がない」という聴覚的な静寂を際立たせています。秋の野の静けさと、ひっそりと命を巡らせる草木の営みが余情豊かに描かれています。

みんなの「草の実」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「草の実」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語