去年今年

去年今年

こぞことし

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意味・由来

「去年今年(こぞことし)」は、過ぎ去った年と明けたばかりの新しい年が交錯する瞬間の感慨を表す新年の季語です。大晦日の夜から元日の朝にかけて、時間が連続して流れているにもかかわらず、暦の上では劇的に年が変わるその境界線に立ったときの不思議な心の動きや、歳月の移ろいに対する深い実感を詠み込みます。江戸時代の俳諧でも盛んに詠まれ、高浜虚子の「去年今年貫く棒の如きもの」という名句によって現代でも広く親しまれています。

この季語で詠むコツ

年を跨ぐその一瞬の「静けさ」や、変わるものと変わらないものの対比に着目するのが上達の近道です。除夜の鐘の響き、流れる川の水、夜空の星、あるいは家族の寝息など、年が変わっても淡々とそこにある具体的な事物を捉えることで、時の流れの雄大さや人生の機微が際立ちます。単に「年が明けてめでたい」という祝意だけでなく、去りゆく時間への愛惜と、新たな年を迎える静かな覚悟の入り混じった複雑な余韻を意識して詠んでみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

時の流れや不変性を想起させる言葉とよく調和します。 ・静寂や夜を思わせる言葉(夜気、星空、静まり、時計の針、寝息) ・連続性や流転を感じさせる言葉(大河、風の音、遠音、一本の道) ・心情に寄り添う言葉(祈り、まどろみ、灯火、茶の湯、書物)

「去年今年」の俳句例 (1件)

去年今年一時か半か一つ打つ
高浜虚子『七百五十句』(青空文庫)

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